廃憶(はいおく)のレヴァリエ RPGツクールVX Ace (容量:340MB)
死因を辿る短編ADVゲーム。
生前の記憶を失っている少女「リベラ」が主人公。
同じ境遇の「アニュス」、「ルカ」と共に、雪が降り続ける生と死の間「プルガトリウム」で過ごします。
終盤の選択肢によって、2種類のENDに分岐するマルチエンディング。


廃憶のレヴァリエ

中編RPG ラルスと白夜城のお姫様の制作者・おばけ様による作品。
シーンによっては残酷な展開や人を選ぶ表現があるので、ゲームの注意書きを確認した上でプレイした方が良さそうです。

探索の舞台となるのは、「プルガトリウム」の屋敷と、登場人物の死因を体験する記憶の世界。
謎解きやアクションの要素は無く、マップを探索してふきだしのマークが出ている場所に行く事でゲームが進行します。

屋敷の中では、面倒見のいい「アニュス」と、本が好きな「ルカ」との会話であったり、百合風味のイベントを見ながら、のんびり探索を進められます。
記憶の世界では登場人物の死因を体験する事になるので、和やかな屋敷の雰囲気とは違って、暗く陰鬱な展開が多めになっています。
信じる理想の為に宗教の布教活動をしてみたり、ドット絵の表現でぼやかされてはいるものの悲惨な結末を迎えたりと、女性キャラ三名の波乱万丈な人生に驚かされます。

2種類のエンディングに到達するまでの推定プレイ時間は、50分前後。
メインイベントでは各キャラクターにボイス(設定でオフにする事も可能)も付いており、導入される綺麗な一枚目のグラフィック演出と共に様々なイベントが楽しめます。
記憶の世界で判明する死因はどれも安らかな最期とは言い難いものでしたが、女性キャラ三名のほのぼのしたやりとりのおかげで暗くなりすぎず、気分良くプレイを終える事ができました。
制作者様の公式サイト「おばけやしき」に、前作を含む作品情報が公開されています→DLサイト

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