虚構世界 WOLF RPG Editor (容量:約11MB)
4月1日にのみ存在する虚構の世界が舞台のADV。

ノンフィールドのマップを進み、異世界からの脱出を目指します。
ゲームフォルダ内に更新されるメモの情報を頼りに行う謎解きの要素も有り。


虚構世界01 ミヤ

制作者・黒時様の前作である、「メリー・メリー」「辻褄合わせの話し言葉」「記憶の檻」「31日の彼」のキャラクターが登場します。

ゲーム開始時に表示される行動は、「自分を撃つ」のみ。ゲームフォルダ内に入っているメモも「説明書」以外は文字化けしており、最初の段階では読む事ができません。
画面の表示を頼りに手探りで操作を行い、「Takeme」等のメッセージが出る度にメモに謎解きのヒントや虚構世界に関する情報が更新されます。

サブキーの [Shift]、[C] で銃を取り出すか、しまう操作。[Z]、[Enter]、[Space]キーで行動の決定や、登場人物がいる場所で会話イベントを起こせます。
ゲームデータは、オートセーブで自動的に記録されるシステム。
暗号入力や少し待つ必要がある謎解きもありますが、定期的に更新される「Readme」「Takeme」等に十分なヒントがあるので、適度な難易度でプレイする事ができます。

仲の良い「シビィ」と「ビャク」の姉弟、言動がおかしい「ミヤ」と「トウ」さんコンビ等、前作キャラ達の和やかなやりとりを見ながら謎めいた世界の探索が楽しめます。
「記憶の檻」、「31日の彼」は少々暗めの世界観でしたが、登場人物は妙な性格ではあるものの、会話イベントは明るくコミカルな内容になっています。
虚構世界から脱出し、暗い元の世界で過ごすのかと思うと、ちょっと心配になるキャラクターもいますが…

推定プレイ時間は、1時間半前後。
主要人物8名を脱出させた後は、人物情報欄の最後に記載されているもう一人に関係するイベントも出現。ホラー要素は無いのですが、終盤の演出は不安と緊張を煽られました。
ゲームフォルダ内の更新を見ながら進めるアイデア豊かな謎解きと、少しずつ虚構世界の事情が明かされていく物語も楽しめる作品です。
制作者様の公式サイト「月読みの里」に、前作を含む作品情報が公開されています→DLサイト

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