現代日本風ホラーアドベンチャー RPGツクールVX Ace RTP (容量:126MB)
生と死の境目にある「氷の世界」を探索する、サイコホラーアドベンチャー。
主人公「二神 春舞」の人格を切り替えながら、現代日本の風景に似た異質な世界を進んでいきます。
化物との決闘か逃亡を選ぶ「バトルパート」、情報やアイテムを駆使する「謎解きパート」が有り。


氷の世界

主人公「二神 春舞(フタガミ ハルマ)」の双子の兄「冬舞」から掛かってきた電話を切欠に、異変が起こり始める「Episode1」から始まり、エピソード毎にイベントや謎解きパートが発生します。
温厚な気質の主人公を操作して謎解きを行うか、別人格に任せて強引に対処する等、やり方によっては結末に影響を及ぼしてしまいますが、複数の方法で進められるのが面白いです。
セーブデータはイベントの合間か、公衆電話を調べる事で記録可能。主人公の体力は、自動販売機で売られているジュース等で回復できます。

主人公を襲ってくる化物に対処する「バトルパート」は、フィールド移動時にランダムで発生し、残り体力を考慮しながら決闘か逃亡の選択を行います。
謎解きの失敗や時間制限でゲームオーバーになってしまった場面もありましたが、死亡時にはちょっとしたイベントや攻略のヒントが導入されるので、様々な演出を楽しみながら先に進んでいく事ができました。

一周の推定プレイ時間は、2~3時間前後。主人公の行動によって、5種類のENDに分岐します。
意外に、横山やすし氏を思い出すようなユニークな化物も登場し、制作者・ジグル様による前作「ベルとお菓子の家」と比較すると、ダークな展開や難易度は抑えめになっている印象です。
「Episode2」から同行する事になる黒傘の少女「藍原 樹華」と会話できるポイントも用意されており、自販機で飲み物を買って休憩したり、互いの事情について語られる交流イベントに一息つきながらプレイする事ができました。

クリア後の特典部屋か、ゲームフォルダ内のメモに Misstake End×3、True End、Secret End の分岐条件を含む攻略情報が有り。
雪が降り続ける夜の街の風景や暗い学校等、青ベースで描かれる幻想的なマップや豊富なイベント時の一枚絵を見て回りながら、心に問題を抱える登場人物が織り成すストーリーに引き込まれる作品です。
制作者・giggle様の公式サイトに、前作を含む作品情報が公開されています→DLサイト

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