p003 Livemaker (容量:788MB)
ルームシェアをしているという個性的な5人と出会う事になった大学生の「カナ」が主人公。
彼らと友達になる為に会話を重ね、心理の深い部分に踏み込んでいく、女性向けの恋愛・サイコADV。
特殊なシナリオもあるので、公式の注意書きを確認し、了承した上でプレイした方がいいです。


PentagonSyndrome p002

「プロローグ」では5名のキャラクターと会話を交わすだけで特に大きなイベントは起こらず、その後の5つの扉が表示される場面より攻略対象キャラの個別のシナリオルートに入ります。
(最初に選択できるのは、「文太」「セイ」「岡目」「木場」ルートのみ。
同一のセーブデータで、4人のキャラクターの「NORMAL END」か「BEST END」が出た状態で揃えると左端のカラスの扉が開放されます)

OPムービーやスチル、登場人物の立ち絵等はどれも美麗なグラフィックで描かれており、複雑な事情を持つ5人の登場人物に関わっていく事になるのでシナリオはダークな展開を含んでいます。
主人公の行動や会話内容を決定する選択肢には星のマークが出る事があり、赤い星は「愛情値」、青い星が表示される場合は「否定値」が上昇。
とりあえず愛情値を十分に上げておけば、ノーマル以上のエンディングに到達できる「岡目」のような素直なキャラもいれば、どちらの値もバランス良く上げる必要がある複雑なキャラもおり、人物毎に攻略方法が異なるので難易度は少々高めです。

到達するエンディングにもよりますが、一周のプレイ時間は大体30分~1時間程度。
攻略キャラ毎に6話のシナリオと5種類のENDが有り。スキップ機能もあるので、二周目からは更に早い時間でプレイできます。
初回に見た結末は「死神ED」でしたが、最初は主人公に何が起ったのか状況がよく飲み込めませんでした。
一周目は謎が多すぎて分からない事だらけなのですが、二周、三周と繰り返す内に登場人物が抱える葛藤や「ルームシェア」の事情が明かされていく構成になっています。
5人のキャラクターについても「プロローグ」の紹介では分からない意外な一面や歪んだ部分が見えてくるので、周回する事でどんどん面白さが増していきました。

シナリオ、スチル共にボリュームがあり、全てのルートとED回収には結構時間がかかりましたが、バッドエンドのルートでも新たな事実に気付くような発見があり、攻略に悩みながらもやりがいのある作品でした。
恋愛要素やコミカルなイベントもありますが、選択ルートによっては登場人物との別れやサスペンス展開、死闘を繰り広げる事態になったりと、様々なストーリーが楽しめます。

制作者・ヤマナカ様の公式サイト「a.ymnk-P」の「攻略HINT」にキャラ別の攻略チャートがあるので、詰まった場合はスキップ機能を利用しながら愛情値と否定値の配分を試していくと何とかなりそうです。
クリア後に見た方が良さそうですが、「MEMO」にゲームの設定資料や漫画も有り→DLサイト

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