「いらない子ゲーム」完成版 (容量:648MB)
主人公・瀬戸一臣と大学のサークル「ホライズン」のメンバーは、夏合宿の為に訪れた南の島で、「いらない子ゲーム」と呼ばれる企画に参加する事になる。
それは勝利者には破格の賞金、脱落者には様々なペナルティが課せられるという、参加者19名の人生を変えるゲームだった―

 「続:いらない子ゲーム reset」

今作は過去に頒布元のサークル「したいがぁるくぅ(ぞんびすたいる)」で販売されていた作品を、活動凍結に伴ってフリーゲームとして再配布されたとの事です。

序盤は主人公を含むサークルメンバーの紹介や、メンバー19名がリゾート地で過ごす和気藹々とした明るい展開が続きます。
主要な登場人物には表情が描き分けられた綺麗な立ち絵が用意されており、人数が多いので最初はキャラクターの把握に戸惑いますが、「F1」キーで人物情報の確認ができます。

「いらない子ゲーム」は、参加者全員が脱落者となる人物の名前を投票していくシステムになっており、10のルールに従い、合計18回の投票が繰り返されます。
最初は必勝法通りにゲームを進めていくものの、回を重ねる毎にメンバー同士の軋轢や醜悪な心理面が露呈していく事になります。
脱落者に与えられる「ペナルティ」は毎回違う趣向で行われ、直接的な画像表現は無いものの、文章で詳細に語られます。文章で表現される残酷な場面もある為、苦手な人はプレイを控えておいた方が良さそうです。

終盤の選択肢によって、結末が分岐するマルチエンディング。
ペナルティに怯える者、立ち向かう者、少しでも脱落者を出さないよう知恵を絞る者、19名の登場人物達の個性と心理が炙り出されるゲームになっています。
のんびりした平和な前半部と比較すると、終盤は緊迫した展開が続き、一気に結末まで読み進められました。
終盤の選択肢で結末が分岐し、エンディングを回収した後は、タイトル画面から行ける「真実の章」が開放されます。

続:いらない子ゲーム reset」では、前作では選べなかった一つの選択肢とアナザーストーリー、おまけ要素が追加されています。
前作はどの分岐ルートを見ても、主人公や友人達が気の毒で苦い思いを抱える事になりましたが、こちらは新展開のおかげですっきりした気分でプレイを終える事ができました。
公式サイトにて、コラボゲームの「ハラレンジャーでいらない子ゲーム」も有り→DLサイト

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