霧上のエラスムス (容量:182MB)
閉鎖された館で起こるサスペンスノベル。
―「目が覚めたとき、僕たちは記憶を失っていた」
「霧の魔女」名義で開かれた同窓会に昔馴染みの友人達が集い、小旅行を楽しむ筈だったが―
ファタモルガーナの館」に登場するキャラクターで構成されたパラレル設定になっています。

おまけ

背景や登場人物の立ち絵は非常に綺麗なグラフィックになっています。会話の流れやストーリー展開によって、登場人物達の表情がコロコロと変わるので、シナリオを読み進めながらリアクションを見るのも楽しめました。
屋敷内にパスタが置かれていない事にヤコポ(イタリア人)が絶望する等、キャラクター達のコミカルな一面や、和やかな思い出が語られる場面もあるのですが…
記憶を失った者とそうでない者、霧の魔女の謎に話が近づいて行くと、物語は重くシリアスな展開に変わっていきます。

シナリオに、オリジナルのCG、BGMもフリーでいいのだろうかと思ってしまうクオリティの作品。
ゲームが終わってもしばらく画面をそのままにして、終盤に流れる「End of story」を放心したように聞き入ってしまいました。BGMは海外で音楽を公開しているサイトからの曲だろうか…と思って公式サイトを確認したらこれも自作の音楽らしく、作りこみがすごいです。
同じ制作元の作品であるセブンスコートもですが、数時間で読み終わるADVなのに読後にずっしりと残るものがあり、「Novectacle」作品は実際にプレイした何時間か以上の時間を持って行かれる感じがします。

プレイ後には、ミシェルと女中さんが登場する「舞台裏」のオマケも有り。
美術館、音楽館、別話「霧上のエラスムス -The side story-」は、シェアウェアの特別版でのみプレイ可能です。
公式サイト「Novectacle」に、シェアウェア版「ファタモルガーナの館」も有り→DLサイト
体験版のみ無料公開されています。 興味のある方はそちらをプレイしてみるのも良いかと。

スポンサードリンク